2015年7月21日
中学生が憲法改正めぐり「賛成」「反対」討論 大阪・咲くやこの花中|産経WEST
集団的自衛権の限定的な行使容認を含む安全保障関連法案が衆院本会議で可決され、安保問題への関心が高まる中、憲法改正について中学生たちが賛成や反対などに分かれて意見を出し合う討論会が20日、大阪市此花区の市立咲くやこの花中で開かれた。
咲くやこの花中は、日本新聞協会の「NIE(教育に新聞を)」事業の平成27年度実践指定校。同じ実践指定校である島本町立第二中の飯島知明教諭ら社会科教師グループが企画した。
府内10中学の生徒183人が参加。討論はこのうち3校が取り組み、大阪教育大付属池田中が「憲法改正に賛成」、咲くやこの花中が「反対」の立場から意見を述べた。ほかの学校の生徒は発表後「○」「×」をあげて評価したり、質問したりした。
大教大池田中は「集団的自衛権は、国連憲章第51条で(すべての加盟国に)保証されている」とし、咲くやこの花中からは「そのつど憲法解釈を変更するのではなく、改正の是非を問う国民投票を実施すればいい」などの意見が出た。
一方、島本町立第二中は、憲法改正の条件として「選挙権年齢を14歳以上とし、若者を中心に全国民が憲法改正を徹底議論」「首相公選制の導入」などを提案した。
初めて参加したという大阪市立今市中の鶴木愛花さんは「各中学とも、しっかりした意見表明や質疑応答をしていたので感心した」と話した。